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基礎用語集

エコ&環境システム用語編

雨水利用
建物の屋根などに降った雨を貯留槽(タンク)に貯め、樹木への散水、トイレの洗浄水などの雑用水として利用すること。災害時などに水道が使えない場合にも活躍します。
エアサイクルシステム
通風を工夫した省エネルギー住宅のひとつ。外壁とその内側の断熱ボードの間にすき間を設けることで、冬は屋根裏のあたたかい空気が下へ、夏は床下の冷気が自然に循環して快適な温度が保たれます。
エコキュート
空気中の熱を集めて冷媒(CO2)に取り込み、電気で圧縮させることで発生する熱を給湯に利用する電気式給湯システムのこと。電気代が安い深夜電力を使えば、ランニングコストを抑えることができます。
エネファーム
都市ガス・LPガス・灯油などから、改質器を用いて燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムのこと。発電時の排熱は給湯に利用でき、床暖房などに応用できます。
LED
Light Emitting Diodeの略称。直訳すると「光を発生する半導体」で、電気を流すと発光する半導体のことをいいます。白熱電球や蛍光ランプとは発光原理が異なり、省エネ効果は抜群で長寿命。ほかにも、ちらつきが少ない、水銀などの有害物質を含まないなど、さまざまなメリットがあります。
OMソーラーシステム
パッシブソーラーの一例。軒先から集めた空気を太陽熱であたため、ダクトを通して床下のコンクリートに蓄熱し、室内の暖房や給湯などに利用します。夏場は、夜間の放射冷却を利用して冷えた空気を室内に取り込むことも可能。建物全体を利用するので、事前に緻密なプランニングが必要です。
環境共生住宅
地球環境を保護する観点から、エネルギー、資源、廃棄物などの面で十分に配慮がなされ、また、周辺の自然環境と親密に美しく調和し、健康で快適に生活できるよう工夫された、地球と人にやさしい住まいのこと。
高気密・高断熱住宅
気密性・断熱性を高めて、省エネルギー効果と快適性を両立させた住宅。高気密サッシを入れるなど、住まいのすき間を減らすことで熱損失を減らすことを「気密性を高める」といい、窓にペアガラスを採用したり、高性能の断熱材を正しく施工したりすることで冷暖房の効率を上げることを「断熱性を高める」といいます。すき間がなくなるため、換気システムの導入が不可欠に。
遮熱
熱の三原則である対流・伝導・放射のうち、断熱材で止めることが難しかった放射(輻射)を止めることで、より効果の高い省エネが可能になると考えられた工法のこと。
スマートハウス・スマートコミュニティ
HEMSやスマートメーターを中核とし、IT技術を駆使して分散型電源・蓄電システム、再生可能エネルギーを含めた地域のエネルギーシステムの最適化を図っていく家々のこと。
太陽光発電(ソーラー発電)
屋根に設置した太陽電池パネルを使って、太陽光のエネルギーを電力に変換するシステムのこと。昼間の電力需要ピークを緩和し、温室効果ガス排出量を削減できるなどの特徴から、低炭素社会の成長産業として期待されています。さらに、発電して余った電気は電力会社に売ることも可能。国や地方自治体の設置補助金制度もあります。
24時間換気システム
ファンなどで吸気口から空気を取り込み、室内換気を行うシステム。住宅の高気密・高断熱化に伴って自然換気が行われにくくなり、シックハウスなどが問題視されたため、2003年の建築基準法改正により、1時間に0.5回空気を入れ替える24時間換気システムの設置が義務づけられました。
パッシブソーラー(アクティブソーラー)
屋根などの集熱装置や太陽熱温水器などを用いて、太陽エネルギーを住まいの空調や給湯に生かす省エネシステム。機械などでエネルギーを取り込む「アクティブソーラー」に対し、機械を使わず設計上の工夫でエネルギーを活用するものが「パッシブソーラー」。具体的には、コンクリートやレンガ、タイルなどの蓄熱材に開口部から太陽光を当てることで集熱し、暖房などに利用します。
複層ガラス(ペアガラス)
2枚の板ガラスの間に乾燥空気を入れて密封し、組み立てたもの。断熱性、遮音性に優れ、結露防止にも有効なエコアイテムです。乾燥空気のかわりにガスを注入したり、真空にして断熱効果を高めたものもあります。
LOW-Eガラス
Low emissivity(低放射)ガラスの略称。ガラスの表面に特殊コーティングをして、熱の伝導率を低くします。夏は太陽熱の進入を防ぎ、冬は室内の暖房熱を逃がしません。赤外線や紫外線も防げるので、大切な家具を日焼けから守ることもできます。

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