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家づくりの流れ

プランニングから引き渡し、プロセスの確認、さらには建て替え度チェックまで、家づくりに便利な情報満載。

将来を想定してプランニング

住まいづくりでもっとも頭を悩ませるのが間取りです。家族構成に変化がなければ簡単ですが、子供の結婚を機に建て替える場合もあれば、将来家族が増える、子供が独立するといったこともありえます。これらのケースにフレキシブルに対応するためにも、部屋の用途を限定しないプランニングは必須。
例えば、子供部屋を用意する場合、細かく仕切らず始めは広々とした空間にし、将来的に間仕切りできるように。また、できるだけ作りつけの収納スペースを省くことで部屋の用途を限定しないようにする考え方もあります。バリアフリーも考慮するなど、10年後の暮らしはどうなのかを考えてプランニングを進めましょう。

基本設計と見積もりはじっくり検討

基本プランと見積りは3社ほどに依頼すれば、各社のプランの個性や類似点、相場が見えてきます。
この場合、他社にも依頼していることを伝えておく方が得策。また、各社に標準仕様書をもらい標準仕様の範囲とオプションの違いについて説明を受けておきましょう。施主と住宅会社との間で標準仕様の捉え方に相違があれば、資金計画にも支障を来す恐れがあるので要注意です。
基本設計図があがってきたら、家族の希望と照らし合わせてじっくり検討。注文や変更を加えて手直しをしてもらいます。その際には、仕様仕上げ表をつけてもらうこと。再提出されたプランを検討後、1社に絞り込んで本設計を依頼します。

プランニングの要は資金計画

建て替えの場合、解体工事や引越し、仮住まいといった費用が別途入り用になることがあります。今までのローンが残っていたり、施主が高齢であったり、こうした問題を考慮に入れて資金計画を立てる必要があります。基本的に現在あるローンの残債は、抵当権を抹消するために完済する必要がありますが、ケースによっては金融機関は新規ローンの相談に応じてくれることもあります。
ローンは、金利の低いものから組み合わせていくのがコツ。金利の低いものから返済期限を長期に設定し、高いものから早めに返していくのが賢い利用法です。また、高齢の方なら親子リレーという返済方法もあり、将来の暮らしも考え、無理のない返済計画を立てましょう。
これらは住宅会社の営業マンも相談にのってくれるでしょう。

契約や立ち合いは手を抜かず確実に

本設計を依頼したら次は契約です。契約書に捺印する前には、工事請負契約書、工事請負約款、設計図、工事仕様書、工事請負内訳明細書が揃っていることを確認します。工期、アフターサービス体制、違約金などの特約事項も必ず明記。内容や請負金額など不明な点があれば、理解できるまで住宅会社と話し合い、充分に納得したうえで契約を結んでください。
着工する前には、施主と営業マン、現場責任者と一緒に、土地の慣習にそって近隣への挨拶まわりを済ませましょう。地鎮祭は祭事なので行うかどうかは施主の判断にまかされますが、地縄張りは、境界線や建物の方向などのチェックを要しますから、必ず施主が立ち会う必要があります。また、基礎コンクリート打ちにおいても、現場責任者と工事のポイントを確認し、追加や変更工事がないよう、立ち会った方がいいでしょう。

施工前の施主検査ポイント

仮住まい契約は1ヶ月ほど長めに

貸家の賃貸借契約では、一般的に敷金や礼金、斡旋業者への手数料を要します。ただ、仮住まいなど短期賃貸の場合、交渉次第で敷金・礼金は安くなることがあります。また、仮住まい期間は天候等で工期が延びることも考慮し、1ヶ月は長めに考えておきましょう。

工期遅延のリスク防止契約を

職人の不足で工期が延びると仮住まいの費用も余分にかかります。あらかじめ契約時に工期遅延の違約金が支払われるよう取り決めておくのもひとつの方法です。

不必要な家財はトランクルームへ

仮住まいに持ち込む荷物は少なめに。季節外の衣類など生活に不必要なものは保管場所が必要です。
親戚や友人宅などで無理な場合は、運送業者などが経営するトランクルームが便利。家財量によって費用が変わるのであらかじめ確認しておきましょう。

仮住まい&引っ越しのポイント

10日から2週間前

  • 電気の断線とメーターの撤去

    撤去希望日の10日前までに最寄の電力会社の営業所へ電話で申し込む。

  • ガスの埋設管切断とメーターの撤去

    撤去希望日の10日前までに最寄のガス会社の営業所へ電話で申し込む。

  • 水道メーターの移設

    撤去希望日の10日前までに電話で申し込む。(基礎芯線から1m以上離れている場合は不要)

  • 電話の一時移設・局預け

    局番なしの116番でNTTの事務所に申し込む。

  • 郵便物の移送届

    最寄の郵便局に出向いて所定の用紙に記入。

  • 浄化槽等し尿汲取り

    希望日の10日前に清掃局または汲取係りに申し込む。

  • 住民移動・転出届

    所轄の役所で手続き。(印鑑、国民健康保険が必要)[※加入者のみ]

  • 印鑑廃止届

    所轄の役所所定の用紙に記入。(実印が必要)[※加入者のみ]

  • 国民年金・健康保険の住所変更

    所轄の役所の国民年金課、健康保険課で手続き。(印鑑、転出証明書が必要)

  • 運転免許証の住所変更

    現住所の所轄の警察署で手続き。

  • 粗大ゴミの連絡

    所轄の清掃事務所に連絡し、収集日時、場所、料金の有無を確認する。

3日前

  • 住民転入届

    14日以内に転入先の役所で手続き。

  • 自動車の登録変更

    転入先の陸運事務所で15日以内に手続き。(車庫証明などが必要)

引っ越し諸手続きの手順と目安

  • 外部と内部の仕上げに汚れやムラがないか。
  • 建具・電気などの可動状態に支障はないか。
  • 給水・排水状態に支障がないか。
  • 外構工事は完了しているか。
  • 設備機器の使用法や建物の手入れ方法などの説明を受ける。
  • ガス・水道の手続きは完了しているか。

以上のポイントを工事責任者とともに細かく点検し、もし、補修箇所があれば入居までに完了してもらいます。
手直し箇所があった場合も直っているかを住宅会社の立ち会いのもとに確認し、引渡し証明書、鍵を受け取ると、引渡しが完了します。

イメージづくりと情報収集

住宅展示場では…

  • 様々なメーカーの最新住宅を一度に見て比べることができる。
  • 各社のカタログを入手できる。
  • 素材や設備機器を実際に建物の内部に入って見たり触れたりできる。
  • 分からないことを営業マンに聞くことができる。
  • 住まいづくりに必要な情報を入手できる。
  • 楽しいイベントや資金の相談会などのイベントが催されている。

住宅展示場を120%活用するために

  • 住宅展示場へ足を運ぶ前に、家族で建てたい家の希望を出し合い、その優先順位を決めておきましょう。
  • 家を建てる土地が決まっているのであれば、敷地の規模、建ぺい率、容積率なども確認しておきましょう。
  • 展示場のモデルハウスは、広くて設備も立派です。 ご自分の家を建てる際の敷地条件や、家族の要望を想定して見学しましょう。
  • 器具、設備や部材は、標準仕様かオプションであるか、またオプションである場合の費用なども聞いておきましょう。
  • 素材は風合いや色、イメージをつかむだけでなく、痛みや汚れに対してのチェックもしましょう。
  • 壁や建具、手すりなど、実際に触れて質感の確認をしましょう。 床材などは、スリッパを脱いでチェックするのもひとつの方法です。
  • 扉、ドア、窓、シャッター、キッチンやサニタリーなど、実際に動かして使い勝手を確かめましょう。
  • あらかじめ現在の自宅のドアや廊下、階段などの幅や奥行きなどを測っておき、メモを持って行きましょう。
  • モデルハウスでもそれぞれ測定し、自宅のものと比べると、空間の大きさが把握しやすくなります。

モデルハウス見学のポイント

住まいづくりは、すべて住宅会社におまかせというわけにはいきません。
住まいづくりの基礎となるイメージづくりと情報収集は、施主自身がやらなければならないことの第一歩。
完成後に不満を出さないためにも、これは、家族みんなで行うことが何より大切です。
そして、できるだけたくさん役立つ情報を集めてイメージを具体化させていきましょう。

まずは家族会議でイメージづくり

現在の住まいのどこがどう使いづらいかをはっきりせておくと、新しい家のカタチがイメージしやすくなります。設備の老朽化や生活習慣にそぐわない間取りなど問題点をピックアップ。不満は人によって感じ方が違うため、家族全員で集まってお互いの意見を出し合いましょう。

モデルハウスでじっくり研究

資料収集でイメージをつかんだら、住宅展示場に出かけて実物をチェック。部屋の間取りや仕様だけでなく、設備機器の性能や必要性、床材の感触や階段の上り下りなどにも目を向け、細かい部分にも気をつけて確かめます。 また、プランの変更は可能か、標準仕様とオプションの区別、増改築の自由度といったことについても営業マンに詳しく聞きましょう。モデルハウスはあくまでも商品モデル、大きさや豪華さに惑わされないように。そして、1日2〜3棟を目安にじっくり見学することをおすすめします。

営業マンを選ぶ

住宅会社の選択基準は工法やデザインだけでなく、基本設計の依頼などで知り合った営業マンで選ぶのもひとつの方法です。プランニングや資金計画の相談から設計士、工事担当者とのコーディネートまで、住まいづくりの重要な役割を担うのが営業マン。信頼できる営業マンのいる会社を選ぶことは建て替えを成功させる近道といえます。 なお、モデルハウスは住宅会社の最高級グレードでつくってあるため、モデルハウスだけで会社は選ばないこと。 その会社がどんな家をつくっているのか施工例を見せてもらってからでも遅くはありません。こうした注文にも快く応じてくれる営業マンなら、その後も何かと便宜を図ってくれることが予想されます。但し、安請け合いをするタイプか否は要チェックです。

建て替えスケジュール

住まいの建て替えは、時間をかけて取り組まなくてはならない大仕事。 効率よく進めていくためには、全体のスケジュールを把握したうえで、プロセスをひとつひとつ実行していくことが大切です。 ここにあげたスケジュールはあくまでも一例ですが、これを参考に、まずはプロセスの確認から始めましょう。

  1. Step.1

    1. イメージづくり
    2. 資料収集
    3. モデルハウス見学
    4. 住宅会社の候補選択
  2. Step.2

    1. 敷地調査
    2. ラフ設計依頼
    3. 見積依頼・検討
    4. 資金計画
    5. ラフ設計手直し
  3. Step.3

    1. 本設計発注
    2. 手続き・申請
    3. 工事請負契約
    4. 着工金払い
    5. 仮住まい探し・引越し
  4. Step.4

    1. 近隣あいさつ
    2. 地鎮祭・地縄張り
    3. 本格的工事着工
    4. 上棟式
    5. 内装・外装工事
    6. 電気・ガス・水道工事
  5. Step.5

    1. 施主検査
    2. 竣工
    3. 支援機構現場の申請
    4. 現場審査
    5. 支援機構の融資金の受取り
    6. 登記・残金支払い
  6. Step.6

    1. 引越し
    2. 入居・税金の申告

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