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【第80回】 ボクらの理想は愛車と暮らす「ガレージハウス」

車好きの憧れといえば、常に車の存在を近くで見て感じられる「ガレージハウス」ではないでしょうか。これまでは愛車の“観賞”を目的に作られる方がほとんどでしたが、14、15年前に狭小地を有効的に活用する一つの手段として都心部を中心に広がり、10年ほど前から大手ハウスメーカーも企画商品として積極的に提案するようになりました。今回はそのガレージハウスにスポットをあててご紹介しましょう。

提供元:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング(撮影:石河正武さん)

【1】ガレージハウスの魅力とは?

 車を収めるガレージには、屋根と三方を壁に囲まれた置型タイプから、四方が解放された屋根付きのカーポートタイプ、そして、家の一部にガレージを組み込んだインナーガレージタイプがあります。ここでご紹介するのはインナーガレージ付き住宅タイプのガレージハウスです。

提供元:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング(撮影:石河正武さん)

 ガレージハウスの最大の魅力は、なんといっても大切な愛車を身近に安全に保管できることです。風雨にさらされることもなく、また家の近くに駐車場をわざわざ借りる手間やコストをかけずにシャッター付きのガレージで保管することができます。さらに車の盗難などセキュリティの面でも安心です。このガレージ本来の目的を果たすことはもちろんですが、ここ最近は、多目的に使える趣味スペースの延長としてガレージを活用するケースも増えてきました。たとえば、バイクや自転車、趣味の道具などの収納スペースにするほか、フィットネススペースや子どもたちの遊び場にするなど、家族共有のホビールームとしての活用も目立ってきています。

【2】ガレージハウスづくりで注意するべきこと

 ガレージハウスはガレージと住居が密接しているため、普段の生活に支障がないようにガレージを配置、また仕様を決めていくことが必要です。間取りについては、車のエンジン音が気になるようならガレージの近くに寝室を配置しないようにしたり、ガレージから住居への動線を十分に考慮するなど、ハウスメーカーのアドバイスを聞きつつ計画していきましょう。

 またガレージの仕様についても注意するべきポイントがあります。

提供元:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング(撮影:石原淳さん)

①車の大きさとガレージの広さ

ガレージの広さは車の大きさだけで考えず、ドアを開けたときの状態でスペースを確保することが大事です。またご自身で車のメンテナンスやカスタムをされる方は、工具やスペアタイヤなどの置き場や、作業スペースも十分に考慮した広さを確保しましょう。可能な限り、最大限のスペースを確保しておけば、将来的に車の買い替えにも対応できます。

②排気ガス対策

排気ガス対策としてガレージ内に換気扇を最低1カ所は設置しましょう。シャッターを開けてしまえば気にならないかもしれませんが、常にオープンな状態でいるとは限りません。排気用換気扇のほか、吸気口を設けると空気の循環が生まれるのでさらに効果的です。

③埃の侵入対策

意外に見落としがちなのが埃。ほとんどのシャッターの下部には隙間ゴムがついていますが、+αとしてシャッターの内側(ガレージ側)の床に少し段差を設けると埃の侵入防止に役立ちます。これは雨風による外部からの水の侵入も防ぐことにもなるので(ただし、大雨は該当せず)、ぜひ、検討してみてください。

④床の仕上げ

提供元:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング(撮影:左・石原淳さん、右・石河正武さん)

床の仕上げはガレージをどのように使うかによって大きく変わってきます。たとえば、ご自身でメンテナンスやカスタムをされる方は、オイルの浸み込みや作業中の汚れなどを防ぐ専用塗装をモルタルの上に塗ったり、鑑賞をメインで楽しむ方ならタイルや大理石などを床に敷いてドラマチックなガレージを演出してもいいでしょう。最近はタイルよりも安価でメンテナンスも楽なプラスチック製の床材も数多く出ていますので、そちらもチェックしてみてください。

⑤照明計画

床の仕上げと同様に、照明も「観賞」もしくは「メンテナンス&カスタム」で取り付け位置や個数、明るさなどが違ってきます。愛車を照らすスポットライトだけでいいのか、作業中の明るさの確保に全体照明とするのか。どちらが最適か、もしくは両方取り付けるのかを考えてきちんと計画しておきましょう。なお、オーバーヘッドタイプのシャッターは天井裏にシャッターを巻き上げるので、取り付け位置によっては照明が隠れてしまう場合もあります。こちらも事前に仕様を確認することを忘れずに計画しましょう。

⑥水場の設置

ガレージ内に洗車にも使える水場を設けるととても便利です。可能であれば、給湯もつけておくと冬場の寒い時期でも安心です。

【3】EV車によってガレージハウスはどう変わる?

 車内に搭載された電池に電気を蓄え、モーターの回転で走行するEV車(電気自動車)は、近年、環境対応車(エコカー)として注目を集めています。EV車はエンジンをかけてもCO₂やNOₓ(窒素酸化物)の排出がないため、今後、EV車の普及によってはこれまで以上にガレージと住居が密接に、そして、よりクリーンな関係性を築いていくことが想定されます。その一例として、ガレージと住居スペースの間仕切りを無くし、ワンルームとすることも将来的には可能となるかもしれません。
EV車の場合、ガレージ内には動力源となる充電器の設置が必要となりますが、長時間充電が可能となる住宅では比較的に導入コストの負担が少ない普通充電器のコンセント型で充分です。設置にあたっては200Vの電圧が必要となりますので、事前に準備しておきましょう。

 EV車は、災害などの緊急時には電気を供給する「非常用電源」としての役目も担えることから、今後、さらにニーズは増えていくことが予想されています。EV車がますます進化し、普及することによって、ガレージハウスにも新しい未来のカタチが創られていくことでしょう。

【4】ガレージハウスは趣味に没頭できる憧れの住宅スタイル

提供元:提供元:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング(撮影:石河正武さん)

 住宅の一部にガレージを設けることで、住居スペースが削られたり、臭いや音の問題も考えられますが、上記(【2】ガレージハウスづくりで注意するべきこと)で取り上げた注意点をしっかり検討することで、趣味を謳歌し、日々の生活に楽しさと利便性をもたらすガレージハウスが出来上がるはずです。ここ最近は、クラシックカー人気の高まりと共に、古い車を保管し、愛でるガレージハウスも多く見られるようになりました。ガレージハウスは周囲からの視線を気にすることなく、趣味の世界に没頭できる空間を作り出す憧れの住宅スタイルです。

皆さんも理想のガレージハウスづくりを楽しんでみてください。
住宅展示場では、ガレージハウスづくりに役立つヒントがたくさんあります。ぜひ、足を運んで、実際のガレージハウスづくりの参考にしてください。


取材協力:ガレージライフ編集部/株式会社ネコ・パブリッシング


監修・情報提供:フリーライター 石倉 夏枝
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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