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【第68回】家族が自然と集まる!ダイニングキッチンと暮らしやすい家のアイディア

毎日の食事の時間はもちろんのこと、テレビを見ながらくつろいでいる時や、家族でおしゃべりしている時も、お茶やお酒を楽しんだり、お菓子やおつまみを食べたり。食はいつでも暮らしの中心にあります。今回は家族が自然と集まる、暮らしやすいダイニングキッチンづくりのアイディアをご紹介します。

【1】作ると食べるがひとつに!人気はダイニングとの一体感をより深めたスタイル

 住まいのプランは時代とともに変化し続けています。最近人気があるのは、リビングやダイニング、キッチンを一体化して、ひとつの空間としたプランです。

 ひと昔前は、作る場と食べる場が別々の空間にあり、それぞれが独立した存在でした。しかし今では、「作る」と「食べる」の距離がぐっと近付き、作りながら食べ、食べながら作る。しかも1人で作るのではなく、みんなで作ってみんなで食べるから、食事の時間が楽しいのはもちろん、準備も後片付けも楽しい!そんなダイニングキッチンづくりをする人が増えています。

 少し前までは、対面式キッチンの中でも、手元が見えないよう腰壁を立ててサービスカウンターを設けた「ステップ対面式」が主流でしたが、現在はダイニングに向かってカウンターをまっすぐ伸ばし、ダイニングとの一体感をより深めた「フラット対面式」が人気です。

ステップ対面式
手元が見えないよう壁を立てサービスカウンターを設置した対面式キッチン。
フラット対面式
よりダイニングとの一体感を深めたフラット対面式キッチン。

 キッチンが閉鎖的だと、人が集まる年末年始などでも、どうしても1人がキッチンにこもりきりになりがちですが、こんなスタイルなら反対側からもさっとお手伝いができるのでスムーズに家事シェアができ、夫婦や、親子で一緒に料理をしたり片付けができ、みんなで楽しめるダイニングキッチンになります。

【2】家族が集まるダイニングキッチンにするプランの秘訣

 それでは家族が集まるダイニングキッチンのプランニングの秘訣をご紹介しましょう。
それはダイニングを「食べるだけの場」として考えるのではなく、学校から帰った子供たちが宿題をしたり、パソコンでちょっとした作業ができたり、趣味を楽しむことができる場にするなど、家族全員がそれぞれの生活シーンで居心地よく過ごせる工夫を加えておくことです。

 加えて、「食べる場」はダイニングだけではありません。リビングでも飲んだり食べたりします。そうなれば作る場であるキッチンとリビングがスムーズに行き来できるような間取りにしておくことも大切になります。食があるところに家族は集まる!ダイニングもリビングも、食べる+居心地よく過ごせる工夫をすることで、家族が集まる楽しい空間になります。

 また最近注目されているのが、おしゃれなお鍋やホットプレートを使って、食卓の上で作りながら食べるテーブル調理です。つまりダイニングでも料理をするということですから、そのための設備も考えておくとよいでしょう。

おしゃれな卓上用調理器具の登場で人気のテーブルクッキング。
BRUNO(ブルーノ)/イデアインターナショナル
ソファーダイニング例
ダイニングとリビングを一体化、食べるとくつろぐをひとつにすれば、省スペースに家族が集まる場を作ることができます。
株式会社大塚家具「ソファ ファルコ」

【3】美しく暮らすための収納とインテリアの工夫

 さらに空間の完成度を高めるためには、収納とインテリアの工夫をしておきましょう。ダイニングやリビングに人が集まるようになるとそれに伴って物も増え、また各自が私物を持って集まるため、どうしても散らかりやすくなります。

 そこで家族が集まる場所には、各自の私物が収納できるスペースを確保しておくといいでしょう。いつでもすっきり片付いた状態でいられます。最近人気の収納スタイルは、1畳~2畳程度の納戸をリビングに隣接させる「リビング納戸」です。

リビング納戸
各自の私物をすっきり片付けすることができるリビング納戸。
セフィット/アクシス株式会社
大型壁面収納
オープンなキッチンには大きな収納を設置することが美しさを維持するコツです。
ラクシーナキッチン/パナソニック

 またオープンなキッチンを美しく維持し続けるためには、効率のいいキッチン収納も必要です。人気は引き戸タイプの大型壁面収納で、戸を閉めてしまえばテイストが合わないキッチン家電やツール類を隠しておくことができます。おしゃれで見せたいものだけ、外に出しておけばいいので、ダイニングキッチン全体のインテリアの完成度がぐんと上がります。

 暮らしやすいダイニングキッチンのプランは、家族構成や生活スタイルによって異なります。住宅展示場には様々なプランがそろっています。我が家にあったキッチンとダイニングのつながり方、快適なリビングの配置を見つけだすためにも、実際に展示場へ行き体験してみるといいでしょう。
 

監修・情報提供:Yuu(本名:尾間紫)一級建築士・インテリアコーディネーター
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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