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家づくり最新コラム

【第48回】家づくりの進め方と工法・構造の特徴

いざ、マイホームを建築しようと思っても「何から始めたら良いかわからない。」と思われる方が多いのではないでしょうか? 「家は三度建てないとわからない」といった言葉があるように、自分の満足した家を建てるには、色々なことを経験する必要があります。初めて建てる家が満足した家にするために、3つのポイントがあります。それぞれのポイントをおさえて、家づくりの基本を身につけましょう。

【1】家づくりの流れとダンドリ、スケジュールについて

家づくりにおいて、大きく分けて4つの段階があります。

  • ①情報収集
  • ②建築相談
  • ③建築請負契約後の打ち合わせ
  • ④工事着工

各段階でのポイントを確認してみましょう。

①情報収集

住宅会社へ相談する前に、事前に情報収集を行いましょう。気軽に行って見学できる「総合住宅展示場」が便利です。また、インターネットで各社のホームページを検索したり、住宅雑誌などでマイホームの夢を膨らませてみましょう。知り合いで家を建てた方がいれば、その方に話を聞くのもよいと思います。 「ご自身の好み」を知り、家族と情報共有することが大切になります。その後の住宅会社との打ち合わせにのぞむ前に、わからないことや興味のあることをはっきりさせる段階です。

②建築相談

次の段階は住宅会社との請負契約をする前に、各住宅会社の情報収集をする段階です。ここではたくさんの実例を体験することがポイントです。ご自身のマイホームへの理想と現実の差を埋めていくステップになります。具体的な行動としては、「建築相談会」や「建築現場見学会」に参加、「総合住宅展示場」で複数の住宅会社の違うモデルハウスを見学してみましょう。その後、各住宅会社からの提案をうけて、わからないことや疑問点などあれば、何でも相談してみましょう。提案や予算内容に納得したら、住宅会社との建築請負契約を結びます。

③建築請負契約後の打ち合わせ

住宅会社との契約を済ませ、いざ建築するための詳細打ち合わせの段階です。ここでは、設備の仕様やインテリアの詳細などを決めていきます。ここで建築の方向性が変わらないためにも、ご自身の好みを事前に知っておくことが大切になってきます。

④工事着工

実際に工事が始まれば、それほど打ち合わせで決める内容はありません。工事中は建築現場へ行き関心を持つことが、建築現場で働く職人さんのモチベーションにもつながります。理想の家が少しずつ出来上がっていくのを、ぜひご自身の目で確認しましょう。

家づくりのスケジュール、大まかな流れ

一般的な期間(建物規模や工法によっても変わります)

【2】家づくりの工法や特徴の紹介

ここでは、家の骨組みの特徴を紹介いたします。大きく分けて3種類の工法があります。

  • ①木造
  • ②鉄骨造(S造)
  • ③コンクリート造(RC造)

建築する家の間取りや、大きさ、規模によって適した工法がそれぞれありますので、それぞれ確認しましょう。

①木造

  • ◎在来軸組工法:従来型の建築手法で、柱と梁、筋交いで耐震性を確保します。
    一般的にはこの工法で建築することが多いです。
  • ◎ツーバイフォー(ツーバイシックス):アメリカなど外国から伝わった工法で、壁(面)で
    耐震性を確保します。使う材料のサイズからこのように呼ばれています。
  • ◎木質パネル:工場で木を加工し、パネル(面)状にしたものを組み立てます。
    工場加工のため精度がしっかりとしたものが作れます。

②鉄骨造(S造)

  • ◎軽量鉄骨:柱に使う鋼材(鉄)の厚みによって呼び方が変わります。
    一般的な戸建て住宅に主に用いられる工法で、柱・梁・筋交いが木ではなく鉄で建築する方法です。
  • ◎重量鉄骨:アパート併用住宅や、店舗併用など比較的大きな家を建築する際に用いられる工法です。
    柱の太さが大きくなるので、柱の位置・本数が間取りと予算上のポイントになってきます。

③コンクリート造(RC造)

打ちっぱなしのコンクリートの家に代表される建築方法です。地下室を建築する場合や、大きな空間など間取り上の自由度が高いのが特徴です。湿気対策など工夫が必要ですが、防音効果は一番あります。

家づくりの工法や特徴

建築する規模や用途によって、それぞれ適した工法があります。

【3】ハウスメーカーに依頼するメリット

 ハウスメーカーのような大きな会社は各セクションが仕組み化されています。その為工事の履歴やその後の対応など、記録がしっかりしていることが多いのが特徴です。中古住宅市場でも工事履歴が残っていることが、資産価値の維持にもつながります。ブランド力のある会社であればなおさらです。


 また、作り方が決まっていることも特徴です。建築材料や工法が確立されているので、品質が安定しているといえます。モデルハウスで確認した内容と、同じようにマイホームが完成するので非常に仕上がりがわかりやすいです。


メーカーごとに「デザインコード」といったどのような外装イメージ、インテリアイメージになるかのコンセプトが明確になっていることが多いので、イメージに沿った選択をしやすいというメリットがあります。

 また、長期優良住宅制度の活用など第三者機関のチェックを受ける場合には、膨大な書類・図面を作成することが必要になります。これらをスピーディに対応する仕組みを持っている場合が多いので、より安心感につながることでしょう。

 なにより「家を建てよう!」と思い立ったら理想のマイホームが建築できるように、様々な家を見学することが一番大切です。「家を作るコトは、家族の幸せを作るコト」。色々な実例を、総合住宅展示場などで見学して夢を膨らませてみてはいかがでしょうか?

 

監修・情報提供:金内 浩之 (一級建築士)
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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