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【第126回】バルコニー・ベランダのない家が増加中!?バルコニーやベランダがない暮らしの特徴やメリット・デメリットを解説

少し意外かもしれませんが、昨今では、注文住宅を建てる際にバルコニー(ベランダ)を設けない家が増えてきています。
これまでの常識では、バルコニーやベランダがあるのが当たり前という考え方だった為、驚くかもしれません。しかし、なぜバルコニー(ベランダ)が不要になるのでしょうか。マイホームは一生に一度の高い買い物ですから、こだわりたい部分はご家庭それぞれ。どこに予算を割きたいのか、どんな暮らし方をしたいのかによって必要な設備は変わってきます。バルコニーやベランダは、洗濯物を干すのに便利ですが短所もあり、その短所が長所を上回ると感じる方が「バルコニー(ベランダ)無し」を選択しています。この記事では、バルコニーやベランダを無しにするメリット・デメリットをご紹介します。これまでの「常識」を再検討して、ご家族のライフスタイルに合った家づくりをしてみませんか。



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あなたはバルコニー(ベランダ)いる?いらない?



近年、バルコニー(2階以上の屋根無し屋外スペース)やベランダ(2階以上の屋根付き屋外スペース)を設けない住宅が増えています。これまでは「あるのが当たり前だからとりあえず作る」という方も少なくありませんでしたが、その考え方が近年変わってきています。 バルコニー(ベランダ)は、「絶対に必要なもの」ではありません。そもそも、従来から平屋にはバルコニー(ベランダ)が無く、条件が整えば2階建て以上の建物でもバルコニー(ベランダ)無し」にできます。では「バルコニー(ベランダ)を無くしてしまっても、問題ない」と言えるのでしょうか。

建築コストや維持管理の負担を軽くするために「バルコニー(ベランダ)無し」が有効な選択肢になっているのです。実際に、事務的にバルコニー(ベランダ)を設置した人の中には、さまざまな理由からほぼ使っていない方もおられるようです。そんな方々は「バルコニー(ベランダ)を無くせばよかった」と感じているでしょう。一方、バルコニー(ベランダ)の利用目的が明確で、それが他の方法で代替できないなら、従来どおりベランダを設置すべきでしょう。まずは、自分にとってベランダが絶対にいるのか、見極めが必要です。

バルコニー(ベランダ)を無しにした場合のメリット

バルコニー(ベランダ)をつくらないことで、さまざまなメリットがあります。

建築コストや維持管理コストが下がる

バルコニー(ベランダ)をつくるには、外壁工事や防水工事、金物等のイニシャルコストが多くかかります。バルコニー(ベランダ)を無くせば、この費用はかかりません。 また、ベランダが無ければ定期メンテナンスの手間とそのコストも必要なくなります。ベランダの防水工事は、雨漏りを防ぐために一定期間ごとに塗り替えや修繕が必要になってきます。 雨漏りのほとんどは「屋根材、板金、サッシ(窓)、ベランダ、外壁材」で発生しますが、このうち無くせるのは「ベランダ」だけで、雨漏りの不安が一か所減る効果は大きいのではないでしょうか。

掃除の手間が減る

バルコニー(ベランダ)には砂やホコリ、鳥のフン、虫の死骸などがつきますので、定期的な掃除が必要になります。排水溝のゴミの除去や、雪国であれば除雪作業が必要になることもあるでしょう。ベランダの掃き掃除や洗浄は、意外と大変な作業になるのではないでしょうか。特に、ベランダに水栓が無い場合、室内からバケツで水を運ばないといけません。バルコニー(ベランダ)がなければ、掃除の手間がなくなります。

防犯リスクが減る

バルコニー(ベランダ)の多くは、プライバシーの観点から、外からの視線を遮り、中が見えにくくなっています。そのため、空き巣にとっては隠れやすく、誰にも見られずに窓の解錠作業ができる都合のよい場所になっています。電柱・塀・高木など、侵入の足場になるものとベランダの位置関係にも留意しなくてはなりません。バルコニー(ベランダ)が無ければ、もう少し防犯対策のレベルを下げることができるでしょう。その結果、安心が得られるのではないでしょうか。

外観がスッキリしたおしゃれなイメージになる

建物から張り出した空間がないと、家の外観がスッキリとした印象になります。シンプルでスタイリッシュな建物が好みの方にはおすすめです。外観にアクセントをつけたい場合は、屋根形状などを工夫するとおしゃれに仕上がるでしょう。

バルコニー(ベランダ)を無しにした場合のデメリット

次に、新築でバルコニー(ベランダ)を無くした場合のデメリットを解説します。

外空間に洗濯物や布団などの干し場がなくなる

バルコニー(ベランダ)の用途と言えば、真っ先に思いつくのが「干す」ことでしょう。「布団や洗濯物を太陽に当てて干したい」と感じている方が少なくないと思いますので、ベランダを無くすと困りそうです。実際、高温かつ風通しがよい場所で干すと殺菌・防カビ効果があるそうです。

エアコンの室外機を置くスペースがなくなる

エアコンの室外機設置には、他にも『室外機を吊り下げる、屋根の上に置く、長い配管を2階から1階の庭まで垂らして置く』などの方法はありますが、設置や取り替え、メンテナンス時の費用は高くなるので注意が必要です。

「バルコニー(ベランダ)無し」はこんな人におすすめ

最後に「バルコニー(ベランダ)無し」のお家がおすすめな方の特徴をご紹介します。皆さんはいかがでしょうか。

バルコニー(ベランダ)に洗濯物や布団を干さない

最近では、花粉や黄砂、PM2.5を気にして、外干しをされない方が増えてきています。そんな方には、バルコニー(ベランダ)よりランドリールームや浴室乾燥がおすすめです。ランドリールームなら、大気汚染から衣類を守る以外にも、掃除が楽になったり、洗濯動線をコンパクトにするなどのメリットがあります。

そもそも狭小地や住宅密集地で採光や通風が期待できない

狭小地や住宅密集地も、ベランダが本当にいるのか検討が必要でしょう。バルコニー(ベランダ)をつくったとしても、狭い、陽の光が届かない、風通しが悪いなど、使わなくなる可能性があります。

まとめ

「バルコニー(ベランダ)」のある家、ない家、迷ったら住宅展示場で家づくりのプロに相談してみよう

バルコニー(ベランダ)のある家、ない家で迷ったら、住宅展示場で直接、住宅会社の担当者に聞いてみるのが良いでしょう。住宅展示場では、お客様の暮らし方に合わせた間取りプランを提案してもらうことができます。
まずは気軽に「家サイト」を活用して、家づくりについて情報収集をしてみるのもおすすめです。さらに住宅展示場では、家づくりのご要望や予算から、最適な住宅会社を探すこともできます。

 

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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
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本記事はTrail(株)が記事提供しています。
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