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【第122回】おしゃれな間取りアイデア!注文住宅に取り入れる際のポイントも解説

注文住宅を建てる際、断熱性や耐震性といった住宅性能にこだわるだけでなく、おしゃれな間取りを取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか。住宅のおしゃれさを演出する間取りにはさまざまな種類がありますが、どんな雰囲気にしたいのか、どんな暮らしがしたいのかといったイメージによって、選ぶべき間取りも違ってきます。

本記事では、注文住宅で人気のおしゃれな間取りアイデアとあわせて、自宅をおしゃれな空間に仕上げるために押さえておきたいポイントを解説します。これから注文住宅を建てようと考えている方や、どんな間取りにしようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。



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おしゃれな間取りアイデア


おしゃれな間取りの注文住宅を建てるには、まずは間取りにどんな種類があるかを知ることが大切です。ここでは、注文住宅で特に人気の間取りを13種類ご紹介します。特徴やメリット・デメリット、雰囲気もあわせてお伝えしますので、理想の生活にマッチするかどうかを想像してみましょう。

吹き抜け


開放的な印象を与える吹き抜けは、自然光をたっぷりと取り入れられて明るい室内になります。空調効率が悪くなるという懸念点はありますが、断熱性・気密性を高める構造や素材を採用することでクリアできます。また、1階と2階が繋がっている分、声が通りやすく、家族同士でコミュニケーションをとる機会が増える点も魅力です。

リビング階段


吹き抜けと相性の良い間取りの一つにリビング階段があります。壁に囲まれて閉塞的になりがちな階段ですが、吹き抜けになったリビングに接することで空間が開け、明るく開放的なイメージになります。リビング階段を設けることで音やにおいが広がりやすくなりますが、階段の位置を考慮したり、階段とリビングの間に仕切りをつくったりして対策しましょう。

スキップフロア


スキップフロアは1階と2階の間につくる「中2階」など、段差を設けたスペースのことです。室内に開放感が生まれるだけでなく、階段下を収納スペースにすることもでき、自由度の高い空間の使い方が叶います。ただし、階段や段差が増える分、小さい子どもや高齢者のいる家庭で取り入れる場合は段差を低くするなど注意が必要です。

土間玄関/リビング


土間玄関や土間リビングは、靴を履いたまま過ごせる玄関やリビングのことを指します。床部分はタイルやコンクリートでつくるため、屋内でありながら自転車やバイク、アウトドア用品など、汚れが気になるアイテムを置いておく場所としても活躍します。

一方で、土間の床はリビングなどと比較して断熱性が低い素材でつくられることが多く、冬場に足元が冷えやすい点が気になります。土間が冷えると室温が下がる原因にもなるため、土間にもしっかりと断熱材を使用することをおすすめします。

ランドリールーム


ユーティリティなどにランドリールームをつくると、毎日の洗濯が楽になります。一つのスペースで洗濯・物干し・アイロンがけ・洗濯用品の収納がすべてできるので、洗濯のために家中を歩き回る必要がありません。また、来客時に洗濯物を見られることがないというのも嬉しいポイントです。ただし、ほかの部屋の面積が小さくなってしまう可能性もあるので、床面積に制限がある場合には優先順位を考えて取り入れるようにしましょう。

シューズインクローゼット/ウォークインクローゼット


玄関横につくるシューズインクローゼットや部屋の一部として設けるウォークインクローゼットは、収納力の高さが魅力です。シューズインクローゼットは靴以外にも、傘やレインコート、アウトドアグッズ、ベビーカーなどさまざまなアイテムを置くことができ、室内に汚れたものを片づける手間を省けます。ウォークインクローゼットは衣類に限らずさまざまな物を収納しやすく、部屋をすっきりとした印象に見せられます。ただし、湿気がこもりやすくカビの原因にもなってしまうため、設計の際に窓や換気扇を取り付けて対策するようにしましょう。

ビルトインガレージ


ビルトインガレージは、住宅の1階部分に駐車スペースを組み込んだ間取りのことを指します。特に車やバイクが好きな方から人気のある間取りですが、DIYや映画鑑賞、BBQなどといった趣味スペースとしても利用できます。ただし、室内に音や振動が伝わりやすく、居住スペースが限られてしまうため、ビルトインガレージを採用する際には入念な打ち合わせが必要です。

オープンキッチン


リビングとの間を壁で仕切らないオープンキッチンは、リビング・ダイニングを見渡せる開放感が魅力です。メーカーごとに工夫を凝らしたおしゃれなデザインのキッチンがあるため、インテリアの一部としてもコーディネートできます。壁がない分、部屋の中に料理のにおいが広がりやすく、水まわりの生活感が丸見えになってしまう点は考慮する必要があるでしょう。

中庭


住宅で中庭を取り入れるメリットは、プライバシーを守りながら室内に開放感を与えることができる点です。ロの字型の間取りで中庭をつくれば壁に囲まれている状態になるため、採光を確保しやすくなるうえに周囲の目を気にしなくて済みます。アウトドア系の趣味を楽しむスペースとしても適していますが、居住スペースが狭くなったり、建設費用が割高になったりする点には注意が必要です。

アウトドアリビング


室内のリビングの延長線上につくるアウトドアリビングは、自宅にいながらアウトドア気分を味わえることで、近年人気を集めている間取りです。屋外にさらされている分、快適に使用するには日頃から掃除やメンテナンスをする必要がありますが、敷地が狭く庭がつくりにくい場合でも自然を感じられます。

畳の小上がり


リビングの一角に作る、一段上がった畳スペースのことを「小上がり」と呼びます。注文住宅ではリビングをフローリングにする家庭が多いですが、一部だけでも畳を取り入れることで、部屋全体に趣やメリハリが出る点が人気です。ただし、室内に段差が生まれるため、バリアフリーな家を目指す場合には不向きです。段の高さによっては、室内に圧迫感が生まれてしまうこともあるため注意しましょう。

パントリー


キッチンまわりをおしゃれにしたいという方に人気なのが、調理器具や常温の食材などを保管しておけるパントリーの設置です。収納力をアップできるため料理の効率がアップするだけでなく、キッチンまわりをすっきり見せられます。一方、パントリーを設置することで居住スペースが狭くなってしまう可能性があります。床面積を考慮して取り入れるようにしましょう。

玄関手洗い


玄関に入ってすぐのところに設置する手洗い場は、来客時にも便利な間取りの一つです。手洗い・うがいの際に、生活感の出やすい洗面台に案内せずに済むため、人を呼ぶ機会が多い家庭にぴったりです。ただし、洗面所に追加して水場をつくるため、コストがかさむという点には注意しましょう。洗面台本体以外にも、配管工事や耐水性の高い壁紙・フローリングにも費用がかかります。

平屋やマンションでも叶うおしゃれな間取りとは?


一般的な2階建ての戸建て住宅以外にも、間取りによっては平屋やマンションでもおしゃれな生活空間を手に入れることが可能です。

屋根勾配の角度に合わせてつくる勾配天井(傾斜天井)の平屋は、通常よりも天井に高さが出るため、室内が開放的な印象になります。また、テラスやウッドデッキがあれば、おしゃれで自然も感じられる憩いの空間をつくれます。

マンションの場合は、ボウウィンドウと呼ばれる弓形に張り出した窓面にしたり、ルーフバルコニーがあったりすると良いでしょう。見た目のおしゃれさに加えて採光もとれるため、室内を明るい印象にしてくれます。

おしゃれな間取りづくりのポイント


おしゃれな注文住宅を建てるには、ただやみくもにおしゃれな間取りを取り入れるだけでは不十分です。下記に挙げる4つのポイントを意識することで、理想のおしゃれなマイホームが完成するでしょう。

インテリアとあわせてコーディネートする

どんなにおしゃれな間取りの家を建てても、マッチしないインテリアではちぐはぐな印象になってしまいます。入居後に購入したい家具やインテリアが決まっている場合は、相性も考えたうえで間取りを決めることが重要です。

天井の梁や柱をあえて隠さずにインテリアの一部にしたり、壁の一面のみ色や柄を変えたり、一部に間接照明を取り入れたりと、さまざまなインテリア術があります。デザインや配置を考えつつ、具体的にシミュレーションするようにしましょう。

テイストを統一する

間取りや家具を決める前にどんなテイストの家にするかを決めると、全体の統一感が出るためおすすめです。和風にしたいのか、北欧風にしたいのか、ナチュラルであたたかみのある住まいにしたいのか、などを考えてみましょう。目指すテイストによっては、当初思い描いていたものとは異なる間取りのほうが良い場合もあります。目指すテイストを最初に決めておくと、内装の仕様や導入する設備も自然と絞れてきます。

十分な収納スペースを確保する

おしゃれな間取りにするには、開放感がありすっきりとした印象にすることが大切です。収納が足りなかったり物が多かったりするとごちゃごちゃした印象になってしまうため、十分な収納スペースを確保することが重要といえます。

ただし、やみくもに大きな収納スペースをつくればいいというわけではありません。何をどのくらい収納するのか、といった用途を明確にしておくことで、必要以上のサイズや数の収納スペースをつくらず有効的に利用できるでしょう。

おしゃれな間取り事例を参考にする

おしゃれな間取りは頭の中だけで考えるのには限界があるため、できるだけ多くの施工事例を参考にすることが重要です。さまざまな間取りの情報を集めることで、思いもよらないアイデアに出会えることもあります。また、好みの間取りの写真をストックしておくことで、実際に間取り決めをする際に、担当者に希望を伝えやすくなるというメリットもあります。

SNSやカタログで情報収集するのもいいですが、住宅展示場に足を運ぶと入居後の生活をより具体的にイメージできるためおすすめです。

まとめ

さまざまなアイデアを活用しておしゃれな間取りづくりを実現しよう


一口に「おしゃれな間取り」といってもさまざまな種類があり、どのような暮らしがしたいのか、どのようなテイストの家にしたいのかなどによっても取り入れるべき間取りは異なります。

自分に合った間取りに出会うには、インターネットやカタログに目を通すだけでなく、住宅展示場で実際に体験してみることが重要です。おしゃれな間取りのマイホームを手に入れたいなら、まずは住宅展示場に足を運び、どんな家に住みたいかをイメージしてみましょう。

 

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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
Ⓒ2023 Trail.inc
本記事はTrail(株)が記事提供しています。
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