【第120回】おしゃれな注文住宅の内装デザインを実現するポイントをご紹介!
2023.12.22
せっかく注文住宅を建てるなら、雑誌に載っているようなおしゃれな内装に仕上げたいですよね。とはいえ、実際に注文住宅の内装を考える際に、どこから決めていけばいいのか迷ってしまうものです。しっかりコツを押さえた上で、内装決めをしていかないと、完成してから「イメージと違った…!」ということにもなりかねません。そこで、このコラムでは注文住宅の内装の決め方やおしゃれに仕上げるコツをご紹介します。
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注文住宅の内装の基本的な決め方
まずはじめに、どんな注文住宅の内装デザインにも使える、基本的な決め方の手順とポイントを押さえておきましょう。
たくさんの注文住宅の施工事例を見て、好みのテイストを見つける
内装デザインを決める前に、まずは幅広い注文住宅の施工事例を見て、好みのテイストを見つけるところからはじめましょう。目指すテイストが決まっていると内装をトータルコーディネートすることができ、おしゃれに仕上げやすくなります。モダン・ナチュラル・和風・和モダン・アメリカンテイストなどさまざまな内装テイストがありますが、難しく考えなくても大丈夫です。いろいろな施工事例をチェックして好みの写真を見つけたら画像を保存し、内装を決める前に建築会社の設計担当者へ伝えれば良いでしょう。また最初はあまり先入観を持たずに、幅広いテイストをチェックして選択肢を増やすのがおすすめです。最近では、ハウスメーカーや工務店のWEBサイトやInstagramでも数多くの施工事例を公開しているのでぜひチェックしてみましょう。
住宅展示場に足を運び、ハウスメーカー・工務店のモデルハウスを見学する
実際に住宅展示場のモデルハウスを見学することで、さまざまなハウスメーカーや工務店の内装デザインを確認することができます。最新のトレンドや設備を確認することができるのでおすすめです。
家族で話し合い、方向性を決める
ご家族で好みや意見が分かれることもありますので、話し合いの時間をつくって、大まかな方向性を決めておくことも大切になります。意見がまとまらないまま内装を決めると時間がかかってしまい、おしゃれな部屋をつくるのも難しくなります。特にみんなで過ごすリビングやお客様が通ることもある玄関などは家族全員で方向性を決めておくのが大切です。逆に寝室や子供部屋、クローゼットなどプライバシー性が高い間取りは、メインで使う方の好みを反映しても良いでしょう。
サンプルで色味や素材感を確認する
壁紙や床材など内装材を決める前に、実物のカットサンプルを確認することができます。カタログの印刷を見るだけでは、微妙な色味や肌触りなどの素材感が分かりませんので実物を手に取って触れてみることでイメージしやすくなり、仕上がりとのギャップを減らすことができます。サンプルは実際のお部屋に近い環境でチェックしましょう。例えば同じカラーの建材でも、照明の明るさや色温度が違うと見え方が大きく変わります。リビング・寝室・玄関などそれぞれの場所を想定しサンプルを確認してみてください。
おしゃれな注文住宅の内装デザインの種類
注文住宅の内装を決める際には、流行を押さえることも重要ですが、長く住むことを考えると時間が経っても、飽きない内装デザインにするのが良いでしょう。奇抜な内装の場合、住み始めたころの満足度は高いですが、徐々に飽きてしまうこともあるでしょう。そこでおすすめなのが以下の4つの内装です。
モダンテイストの内装デザイン
モダンテイストの内装は、シンプルで直線的、機能的なデザインが特徴です。都会的で高級感のある室内空間を演出し、シンプルなデザインは、ほかのテイストとも合わせやすいです。凹凸や装飾が少ないので掃除がしやすいのも魅力です。白や黒、グレーなどのモノトーンでまとめ、差し色に落ち着いた色味のブラウンやネイビーなどを使用するのもおすすめです。
ナチュラルテイストの内装デザイン
ナチュラルテイストの内装は、シンプルで、木の温かみを感じる優しい雰囲気を演出できます。特徴は自然界にある色や無垢材などの自然素材を取り入れる点で、素材の温かみを活かしてカフェらしい空間に仕上げるのも人気です。ホワイトやベージュ、グリーンなどの淡いカラーでまとめ、家具もナチュラルテイストのものを合わせると良いでしょう。
和テイストな内装デザイン
昔ながらの古民家のような雰囲気で、日本人にとって馴染み深いのが和テイストの内装です。日本ならではの伝統美を感じられ、落ち着いた雰囲気に仕上がります。畳や木材、紙などの自然素材を多用し、経年変化を楽しめるのも魅力です。障子だけでなく、照明などのインテリアに和紙を取り入れるのも人気で、アースカラーや金、銀、藍色などの差し色を取り入れると良いでしょう。
北欧テイストの内装デザイン
北欧テイストの内装は、シンプルで心地良い雰囲気を演出することができます。ベースカラーには白を、アクセントカラーにはパステルカラーやグレー系を採用することで可愛らしい印象になります。壁紙や扉などにインパクトのあるビビッドカラーをポイント使いすることで、室内を明るい雰囲気にすることも可能です。木やレンガ、石などの自然素材を多用すると魅力が増し、家具を北欧家具にすると統一感が出るでしょう。
注文住宅の内装をおしゃれに仕上げるポイント
内装の決め方を押さえて、後悔した例を把握しておくと、こだわりの内装をつくることが可能です。内装をおしゃれに仕上げる3つのポイントを以下で紹介していきます。
カラーは1~3色にまとめる
内装のカラーの配置によって空間の印象は大きく変わります。ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーに分けて3色以内にまとめると、バランス良く見えるでしょう。部屋全体の印象を決めるベースカラーを70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%ほどの割合にするのがおすすめです。ポイント使いのアクセントカラー以外は、シンプルな色味を使うとまとまりやすくなります。
本物の素材にこだわる
無垢材やタイルなどの本物の素材にこだわることでおしゃれな内装が仕上がります。本物の素材は肌触りが良く独特な香りがあり、自然な凹凸や色味も味になります。ただし、全体に利用すると費用が高額になることが多いため、リビングの一部など目につきやすい場所に採用すると良いでしょう。
照明や採光にもこだわる
内装を決める際に、照明デザインや色味にもこだわることで、おしゃれでラグジュアリーな雰囲気を演出することができます。部屋全体を照らすシーリングライトのほかに、ダウンライトや間接照明などを部分使いするのもおすすめです。自然光が入ったときの室内の見え方を考慮すると、電球の色が選びやすくなります。過ごし方に合わせて明るさや色味を変えられる、調光機能付きの照明も便利です。
まとめ
ポイントを抑えておしゃれな注文住宅の内装を実現しよう
注文住宅の内装デザインは、基本的な取り組み方やコツを覚えることでおしゃれに仕上げることができます。はじめてだと難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて1つずつ取り組んでいきましょう。WEBサイトやInstagramでハウスメーカーや工務店の施工事例をチェックすることも良いですが、実際に住宅展示場に訪問することで、肌で感じられることもたくさんあるでしょう。
まずは「家サイト」を活用して、家づくりについて情報収集をしてみてはいかがでしょうか。さらに住宅展示場に足を運ぶと、家づくりのご要望や予算から、最適な住宅会社を探すこともできます。また、家の要望と資金計画のバランスが合わない場合もしっかりお手伝いしてもらえますし、不安点を解消できるようにアドバイスがもらえることも可能となるでしょう。
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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
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本記事はTrail(株)が記事提供しています。
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