【第119回】注文住宅の完成までの平均期間はどれくらい?できるだけ早く完成させるポイントをご紹介!
2023.11.30
いざ、「注文住宅を建てよう」と思っても、どのくらいの期間が必要なのか、どのようなことをしなくてはいけないのか、分からないことも多いはず。注文住宅は建売住宅を購入するのとは異なり、土地探しやハウスメーカー選び、設計プランの決定まで、やるべきことが多岐に渡り時間もその分かかります。せっかく注文住宅を建てるなら、家族のライフスタイルを反映させたいもの。自分たち家族らしい家づくりのために、注文住宅を建てるのにかかる期間や流れを把握し、実際の家づくりに役立てましょう。
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注文住宅が完成するまでにかかる期間はどれくらい?
注文住宅が完成するまでの期間は、早くて6ヶ月から8ヶ月程度。15ヶ月程度が平均です。しかし、建てる注文住宅の広さや工法、デザインや間取りによって完成までの期間が異なるのも事実。中には、こだわりを盛り込みたいという強い想いがあり、2年以上かけて進める人もいるほどです。そのため、注文住宅を建てたいなら、スケジュールに余裕を持って、少しずつ準備するのがおすすめです。
注文住宅が完成するまでの流れを抑えよう
注文住宅が完成するまでの大まかな流れは、下記のとおりです。
STEP① 情報収集・予算を決める
STEP② 土地探し・住宅会社探し
STEP③ 打ち合わせ・ローンの申請・契約
STEP④ 着工、工事
STEP⑤ 引き渡し、各種手続き、引っ越し
場合によって、注文住宅が完成するまでの流れは、同時に進んだり、前後したりすることもあります。 これから注文住宅の建築を検討している方は、事前に流れを把握し、どの程度の期間が必要なのか頭に入れておくと良いでしょう。
情報収集・予算を決める:3ヶ月〜6ヶ月程度
まず、どのような家を建てたいのか、立地条件や住みたいエリアなどの希望条件を家族で話し合ってみましょう。同時に、住宅展示場に足を運んだり、ハウスメーカーや工務店のHPを見たり、資料請求をして、具体的なイメージを膨らませていくと良いでしょう。
家族で話し合って、住みたい家のイメージが具体的なほど、住宅会社との打ち合わせがスムーズに進みます。予算については、負担にならない程度の毎月の返済額を考えるところから始めるのがおすすめです。頭金の金額や親族からの援助、夫婦でペアローンを組むかどうかによって、住宅ローンで借りられる金額は異なります。
土地探し・住宅会社探し:3ヶ月〜6ヶ月程度
注文住宅を建てるためには、土地が必要です。土地探しから家づくりをスタートする場合は、全体の予算を決めた後に、土地と建物にそれぞれどの程度のお金をかけるのかを決めます。交通の便や買い物のしやすさ、通勤通学の利便性などを総合的に考慮して土地を探しましょう。
ハウスメーカーや工務店によっては、土地探しをサポートしてくれます。住宅会社に土地探しを依頼すると、土地探しと同時に家のプランを決められたり、土地代を含む建築費を把握しやすかったりするメリットがあります。
打ち合わせ・ローンの申請・契約:2ヶ月〜6ヶ月程度
土地が決まったら、いよいよどんな注文住宅を建てるかの打ち合わせに入ります。依頼する住宅会社で、より具体的なプランや建築費用を決めます。注文住宅の設計がある程度固まった段階で契約を行い、住宅ローンの本申請も進めます。契約が無事完了したら建築工事(着工)がスタートします。間取りなどの大きな変更は基本的にはできなくなるため、後悔のない設計プラン(間取り)になっているか、しっかりと吟味して進めることが大切です。
着工・工事:4ヶ月〜6ヶ月程度
住宅会社や金融機関との契約が完了したら、いよいよ工事スタート(着工)です。工事や資材の搬入で迷惑をかけることもあるため、着工前に近隣への挨拶をしましょう(近隣への挨拶は住宅会社の担当者が行う場合もあります)。さらに必要に応じて着工前後に、以下の3つも行いましょう。
- ・地鎮祭
- ・基礎工事の確認
- ・上棟式
地鎮祭は家の工事が始まる前に、土地を守る神様に工事の安全を祈願する儀式です。一方で、上棟式は柱や梁などの骨組みが完成して屋根がかかった段階で、工事の安全を祈願する儀式です。
その後は、外壁工事や中間検査、造作工事、外構工事などを行います。建築工事中は、なるべく現場に足を運んで家が完成するまでの過程を確認すると、より一層思い入れが深まるでしょう。
引き渡し、各種手続き、引っ越し:1ヶ月程度
住宅の完成後、引き渡し前に内覧と完了検査を行います。不具合がないかをしっかり確認しましょう。その後、登記手続きが行われ引き渡しとなります。引き渡しが完了した後は好きなタイミングで引っ越しができます。住宅ローンの決済もこのタイミングで行われるため、あらかじめ金融機関と決済時期を確認しておくといいでしょう。
注文住宅で完成までに時間がかかりやすいこととは
これまで、注文住宅が完成するまでの流れを解説してきましたが、完成までの期間を少しでも早めたい場合、どの工程に注意すれば良いでしょうか。どの工程で時間がかかりやすいのかを事前に把握しておくと、スムーズに進めることができます。
土地が決まらない、見つからない
土地探しから家づくりをスタートする場合、気に入る土地が見つからなかったり、迷っていたら他の人に先に購入されてしまったりして、希望通りの土地が見つからないケースもたくさんあります。さらに、時間をかければかけるほど決断できなくなり、最終的に疲弊してしまう人が多いのも事実。
土地探しをする前に、事前に「3ヶ月」「半年」と期限を決めておくことがおすすめです。また自分たちにとって100点の土地と出会うのは難しい!と最初から割り切ることも必要。希望条件をまとめ、優先順位をつけて土地探しをしましょう。
設計プランや設備の決定に時間がかかる
注文住宅では、設計プラン(間取り)や設備を細かな点まで決めていく必要があります。そのため、こだわりが多いほど時間がかかります。
特に家族の意見が一致していない場合、決定までに時間を要することになるでしょう。また、予算や設計上の問題でこだわりたいポイントが全て盛り込めない場合や優先順位が決まっていない場合も、プランの決定に時間がかかる要因になるでしょう。
まとめ
注文住宅を建てるには、事前準備が大切!最短で理想の住まいを完成させよう
冒頭でお話しした通り、注文住宅が完成するまでには早くて6〜8ヶ月かかり、15ヶ月程度かかることが多いです。可能な限り早く、注文住宅を完成させたい場合には、作業スケジュールや家族の意見をまとめておくなどの事前準備をしっかりと進めておきましょう。
まずは「家サイト」を活用して、家づくりについて情報収集をしてみてはいかがでしょうか。さらに住宅展示場に足を運ぶと、家づくりのご要望や予算から、最適な住宅会社を探すこともできます。また、家の要望と資金計画のバランスが合わない場合もしっかりお手伝いしてもらえますし、不安点を解消できるようにアドバイスがもらえることも可能となるでしょう。
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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
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