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住まいの知識世界のモダンハウス

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住宅展示場で実物を
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2016年1月 第3回 シンプル・リッチな和テイストの家

並行するふたつの建物の間に回廊のようなアプローチがあるドラマティックな演出。

最先端の建築手法を使う

 アメリカ南部を代表するテキサス州。州都であるオースティンは今やシリコンバレーと並ぶITハイテク産業の中心地として、またライブミュージックのメッカとしても知られている。周囲には人造湖も多く、その周辺は住宅地として人気がある。この家の敷地も人造湖のひとつオースティン湖を間近に臨むロケーションにある。
 施主は若い夫婦で、その希望する家づくりタイムリミット1年は設計者にとっては差し迫った期間だったため、近年大きな建築物を設計する際に使われる手法BIM(コンピュータで設計から施工まで建築の全データを管理するシステム)がこの小住宅にも使われることになった。

どこか日本的なシンプルと暖かさ

建物裏側の側面から見ると、イエガタが強調され、
どこか日本の住宅のようなたたずまいを見せる。

石組みの仕切り壁は素朴でありながらも都会的。
漆喰の白い壁や板張り部分ともよくマッチしている。

 周囲に巡らされた回廊のようなアプローチは開放的で、地元オースティンの気候風土を知っている者にとっては非常に地元の自然や雰囲気ともよくマッチした暖かみに満ちている。開放的に周りの自然とも巧く融合している。また住宅の基本である「イエガタ」の屋根や窓、また側面のフラットな表情はシンプルで清潔感があり、日本の建築とも共通するものも感じさせる。

画像1を正面に見た場合の平面図。

トップから光の差し込む明るいキッチン&ダイニングでは
作る人と食べる人のコミュニケーションが可能。

 平面図に見るように、並行するように位置する二つの翼に分けられ、ひとつは家族が寝たり働いたりするためのプライベートの空間、もうひとつは食事、娯楽、リクリエーションのためのパブリックな空間と分けられている。その二つに軽く挟まれるように樫の木が立っているが、これはもとからそこにあったものを保存している。敷地内の木々はそれぞれ外部からのストレートな視線をプライバシーからそらすためのものでもある。

アプローチには黒焼き杉板が。他に漆喰、再生木材、
鉄、洗い出しのスレートが効果的に使われている。

 日本でもよく使われる焼き杉板が外装に用いられているのはユニークだ。杉板を保存するため日本で昔から行われた焼きの技法を使った家が、海外で、しかもアメリカらしい土地で見るのは珍しい。この上に軽量鉄のルーフを乗せた駅舎のような建物がテキサスの強い日差しを反射するさまはどこか西部劇に出てくる建物もイメージさせて、面白い仕上がりとなっている。

 こだわりの住宅ディティールや素材のオプションのある方は、それを活かすことをためらわずに相談してみるのがよい。家はさまざまな業者や関連する会社の人々の協力でつくられる。まずは展示場に行ってこだわりをどう実現できるのか尋ね、また自分の目で調べてみるのがよい。ディティールばかりでなく、もっと重要な工期や予算の点でもいろいろなオプションがあるだろう。

Austin Home, Austin, Texas, U.S.A
Source:http://www.archdaily.com/777901/austin-home-aamodt-plumb-architects
Architect:Aamodt / Plumb Architects(http://www.aamodtplumb.com
Photos:Casey Dunn
Japanese original Text;Masaaki Takahashi

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